私は自分の知覚においてできるだけ誠実でありたい。
そうあることで人の感性も尊重したいし、責任をもつことができるようになると思うから。

反面そこから出た感情や思考が「所詮」のモノであり、定規としての機能に限界性があることも身に染みることがある。
(もちろん失望の意味でも、自分の尺度を凌駕する出来事への感動の意味でも)

だからといって誰かに否定されたとき、それを制圧しようとは思わない性質のようですが。

ま、こういうカロリーメイトorちんすこう並みに水分と無縁なドライさを備えた人間の戯言ですので♪(と言い訳)

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私にとって、木村さんはiconではありません。
ましてや恋人でもなければ、プロデューサーでも子供でもない。

ほんとのほんとは、表現者として有無を言わさず、何者の追随もゆるさない、そういう威風の如き心意気を感じる「何か」を体現しているモノを存分に感じたい。
それが此処を始めた最初のモチベーションでした。(もはや日記ですけど・笑)

私はジャニーズ帝国が好きじゃありません。あまりにぞんざいに映る管理方法もですが、手管を観てると「ファン(またはヲタ)」が肉骨粉食べさせる牛にすぎないのかねと思ったりして、露骨にいえば割といろんなことに虫唾が走るので♪

というわけで(タレントさん方がどうこう、ではなく)、所謂男同士のわちゃわちゃとか、妄想ランド建設としか思えないような(何物にも寄らない)関係性への絶対的なモエとか、そういうものに溺れちゃってる私乙女♪とか、そういう考えにはどうにも共感できない性分なのです。


というわけで、たまに(というより結構)面倒臭いとか邪魔とか思うわけでございますよ。況やご当人や外部関係者の方をや。


一方で、誤解を恐れずに言えば、木村さん(言ってしもうたw)のperformanceについて全面的に絶賛し、その言動を支持して自ら矛と盾になるような感性は持ち合わせておりません。
時にモエの沸点を軽々超え、時に「???」とツッこみ、折々ご本人の放つ不可思議なほどの表現を解題したいと思ってしまう。だからこんなトコにいるのでしょうけど(笑)

というわけで、そのperformance(おもに演技者として)について信頼は置いているけれども、他方それに付随する色々なもの(時に他のperformance)がうざったくてしょうがないのだと判明した今日この頃。(当社比)

折角目が覚めるような鮮やかなお仕事をしても、それが俳優としての、または人格としての扱いをうざったく阻害しているような印象をうけるのですよね…
(木村さんご自身にも感じることですけれど。)



感性は変化していく。
その中でこうして惹きつけられているというのはある意味凄いことなのですけど、それ自体に引きずられたくないはないという思いもあるのです。
気をつけないと、自家中毒になってしまいそうで。

木村さんを面白いと思えていることに感謝。


では最後に私の感性(という名の妄想アンテナ)で。

木村さんは、やわらかい布で優しく磨かれてできる玉というよりも、叩かれ鍛えられる剣のようなヒトのように思う。

だからって何を言いたいわけでもないですけどぉ♪
このカテゴリー、すっごく久しぶり(笑)

さてさて、「俳優さん」というものに対する考えやこだわりは千差万別。
人生の拠り所になったり、時代の変遷そのものであったり、「感じ」であったり、印象にも残らなかったり。

私はどうやら、「beyond description」を体現しようとする人に魅かれる傾向にあるみたい。(∧おじさまに選好寄り気味)
例えば、匂いや香り、味、佇まいから漂うその人(役)の性格、関係性…


私は一度、僥倖を得てテレビドラマの撮影現場にお邪魔(垣間見?)させていただいたことがある。

捜査本部室には捜査資料を手にした刑事がひしめき合っている。一様に疲れの色を見せている。未だ決定打は出ていない。被害者と周囲の関係を整理し直し、部長が檄を飛ばして解散。
 場面は転換し取調室。容疑者がアリバイについて問われている。ベテランの強面刑事の怒声が灰色の部屋を震わせている。
そこに刑事が息せき切って入ってくる。スーツの中には新たな犯人像を示す証拠を携えて。


ト書きにするとこんな程度。繋いだ完成品からすれば何分もないだろう。
だけど、結局「巻いて」5時間だった。
「役者の仕事は待つこと9割」なんてことを再認識。

その時、主役の方が一番難儀していたのが、「ドアを思い切り開ける」というアクション。何と、take1で勢いあまって足でドアの膝から下まで蹴破ってしまったのだ。急きょカットをバストショットに変更したのだれど、その方は「重さのある」はずのドアを力いっぱい開け放すというアクションに試行錯誤を重ねて5,6回演技を申し出ていた。(もちろん、「下半分壊れたドア」は"存在しない")

いろんな人の緊張感とプロフェッショナリズムとイライラと焦燥感とがスタジオに充満して凄くしんどかった思い出があるのです。

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と、ここまでが長~い前置き。
木村さんは、私が魅かれる俳優さんの要素をたっぷり持っている人の一人。
そして、邪推ですが、上のようなこと、かなり念頭において演技者として臨んでいるんじゃないかな。

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そんな(どんなだ)私プレゼンツ「木村作品ドラマ編」!!(暇やね…)



連続ドラマ


・あぶない少年III ・・・観てない…

・好きなのに…     同上…

・その時、ハートは盗まれた 1992年 一瞬フジのSPで観たくらいで…

・あすなろ白書 1993年 …「あすなろ抱き」しかわかりませぬ…なんかくりくり。

・若者のすべて 1994年 …「取手くん」の次の年って!! ギラギラやん!!

・人生は上々だ 1995年 …リハで本物の橋の欄干からふざけて落ちそうにしてた…?

・ロングバケーション 1996年 …ここで22?23?て…細か~い演技も、疑似恋愛も。

・協奏曲 1996年 …同じ年に二本やってたのね。険の感じが、正和さんと少し似てる?

・ギフト 1997年 …> 再放送希望。10年前はこれが出来てたテレビ業界を思ふ。

・ラブジェネレーション 1997年 …「愛」のしぐさ!リアルでくすぐったくなるわい!

・眠れる森 1998年 …初めて最後までみたとき、エンディング映像とのシンクロに立った鳥肌を忘れない。野沢さん…(シナリオ本を持っている奴)

・ビューティフルライフ 2000年 …木村さん、靴に画鋲を入れられる。
               「愛」と「哀」の表現力、凄まじいと思います。

・フードファイト 2000年 …私これかなり好きです(笑)役者仕事の中でも。
             (興味のある方は、"あなたの管"でどうぞ。)

・HERO 2001年 …リアルタイムのふぁんの方の心境はどんなだっただろう。おそらく、私の「木村さんの役者仕事」初対面。

・空から降る一億の星 2002年 …対中江さんのビーナスぶりとキスの雨。ここでも「あい」の人。

・GOOD LUCK!! 2003年 …熱い「力」の入れようと強烈な「抜け感」。HPを御照覧。

・プライド 2004年 …このころから本格的に「アンチ・キムタク」が喧しくなったような。どう考えても格好の餌みたいな役柄だもんな。でも、この役を輝かせられるのは、未だ日本で一人しかいないと思いますよ…メイビー☆(いや、本気で)そして相変わらずの対中江さんのビーナスっぷり(しつこい)

・エンジン 2005年 …こどもに食われない俳優・木村拓哉(笑)「この内容で月            9」って、当時はかなり意義のある、勇気ある企画だと
           思ってます。

・華麗なる一族 2007年 …最終回。…他にも言いたいことがありすぎですが。

・CHANGE 2008年 …これ。すごい好きなんです。近年では一番御自身で人物造形          にストレスを持ってない感じがします。裏読み深読みしほう          だい♪「今」観てみると面白いですよ。

・MR.BRAIN 2009年 …ちょっとまだ消化し切れてないのです。「変人」としての           居方を観てみると面白い、という見方をしてました、リア           ルタイムでは…えへ。


単発ドラマ編

・おとうと 1990年 …木村さんの作品て昔のでも全然こっぱずかしさが来ないん           ですけど、さすがにこれは(笑)tsutayaで観てみてくだ           さい(笑)

・松葉杖のラガーマン 1991年  …キズナ食堂でちらっと観た、マッチ棒のよう                 な木村さん。

・映画みたいな恋したい『ロミオとジュリエット』1991年 …全然知らない…

・映画みたいな恋したい『摩天楼はバラ色に』1992年 …同上…

・世にも奇妙な物語第2シリーズ『言葉のない部屋』1992年 … コレ!!
  観たことない人は是非観てほしい!!ある意味ショック受けます。

・柴門ふみセレクションSELECTION2『少女以上・少年未満』1992年 …知らぬ・・
・泣きたい夜もある『僕だけの女神』 1993年 …同上…

・伊豆の踊子 1993年 …tsutayaにあったので借りてみた。「あすなろ」と同じ年なのがどうにも解せない。かなりあどけなくてかたくておぼこくて、っていう印象なんですよ…

・世にも奇妙な物語春の特別編『トイレの落書』1995年 …オモシロ恐い。

・君は時のかなたへ 1995年 …これ見たいんだよな~

・古畑任三郎 1996年「赤か、青か」…パブリックイメージを納得して演じきってる(そしておそらく面白がってる)木村さんは凄い。ライオン同士の戦いを彷彿とさせる対峙。

・古畑任三郎『消えた古畑任三郎』…これは、まぁね。

・織田信長『天下を取ったバカ』1998年 …もっかい「木村信長」観たいな…

・世にも奇妙な物語春の特別編『パパラッチ』1999年 … コレも!珍しく舞台向き演技?みたいな印象。このときの木村さんに、とっておきのお誂えを、視聴者とパパラッチのみなさんに皮肉をこめて。

・今夜は営業中 1999年 …ゴージャスだったな~日テレさんよ…

・世にも奇妙な物語SMAPの特別編『BLACK ROOM』2001年 …これも好き。突っ込    みキャラと眼球の動かす間が凄い!! たまに引っ張り出して観てます。

・フードファイトスペシャル香港死闘篇 2001年 …だから…好きですv

・忠臣蔵1/47 2001年 …馬には乗らないけど、鮮やかな太刀捌き。もっと時代劇みたいですよ…

・HERO特別編 2006年 …当時はなぜロンゲ!!とじくじくしっぱなしだった。でもいい話だし、大人になったけど、相変わらずの「久利生さんぷり」。ヒデさんの速報が入ったのも…なんか不思議な気持ちだったな…

 ……つ、つかれた…(笑)

もうね、是非観ていただきたい、見直して頂きたいものほどちゃんと観れないのよね…と、最近の再放送ラッシュを勘ぐる師走の夜。




"chi e SALOME? "
※この記事は、あらゆる意味で微妙です。公共の場に適当でないかもしれません。
でも反面、みなさまの反応も頂いてみたい気もします。そして私自身が「やっぱり意味ワカンネ」と感じたら、24時間以内に記事を消します(笑)※

怒涛の木村さんラッシュで、特に私の印象に強く残ったのが
「朝日新聞 be」(6/5)
記者さんは、今まで木村さんを「洗礼者聖ヨハネ」と重ねて見ておられたそうです。
確かに、今のウェーブがかった髪、両性具有的な微笑み、「何かを指し示す者」、求道者。
私のイメージする木村さんの一面に非常に近いものもあったので、少し驚きました。

そこで、ハタと思ったのです。
「じゃぁ、サロメは誰でありうるのか」、と。

聖ヨハネが劇的に末路を迎えざるを得なかった張本人であるサロメ。
彼はヨハネの首を欲しますが、究極的には、彼の全てを潰したかったか、それとも彼の聖性がほしくて、ぜんぶ欲しくたってしまったが上のことなのか、聖書をよくしたことがないのでわかりかねますが(おい)
私は、このサロメが、一部のキムラさんふぁんに見えてしまうことがあります。
(言い方が悪いのは承知の上ですが、表現の仕方がみあたらないので)
欲しがっても手に入らないですよ?彼はあなたではない。彼の行動は、彼によって自由に選択され、その道程を歩いているにすぎないのですよ?あなたが手を引いて、同じ道をあるいているわけではないのだ、と。

だから(?)彼に勝手に失望を覚えたり、自分の歩いてきた道と全く違うところを歩いていこうとするとすぐ「所有物」に対するように文句をつけてみる。
…いや、こういうものに正解なんてないのでしょうけど。

私たちが見つめることができるのは、木村拓哉as表現者の部分ですから、一個の表現者に最低限求められる誠意や、敬意、それらを低く見積もっているのは、実はほかならぬサロメなんでは…なんて思ってしまいます。
私は、役者さんとして木村拓哉さんを見るときは、one of oneの視点だと思います。というか、そうとしか見れませんが(笑)
そこまでone of fiveを引きずったり、ずーっと追いかけてきて結んだ像と生身の彼を比べていると、ご自身が疲れてきません?

いや、もうこれは個人個人、全く別のケースなのでしょうけど。
もっと、キムラタクヤを楽しむことができるんじゃないかな、と思って。

このカテゴリにはこちら「a,s,d,」を始めるまでの木村さんのお仕事に注目するまでのイキサツなど記しておこうと思っております。
書いてどうすんだというお話ですが、こういう類のことは大概書いてる本人が後で見返して楽しんじゃったりするものです。

前置きはこれくらいにして、本題を。

俳優業やってる木村さんを初めて意識的に見たのが「HERO」だと思うんです。
ほんとに印象的だったなぁ。「久利生検事」は、もう人物として好き。
で、「この人やっぱ芝居うまいんじゃん」と思ったのもここだったな。

「それまではJRAとかananとかの人」とか、「眉を寄せた気難しそうな人」(いや…実は結構グッとくるんですけど・笑)なイメージが強かったのだけど、それだけじゃないんだ!と。
丁度思うところあったことはあったけど、ただの中学生が正義感や信念を真剣に考えたほどだもの。これは結構すごいことだと思います。
ドラマを最高に楽しんだ少しあとくらいに、偶然目にしたテレビ誌のドラマアカデミー?の受賞コメントに「制作発表のとき、目の前にいた記者のひとたちが『あぁ、もう終わりだね』みたいな目をしたのを忘れることはないと思う」とあって、「うわぁ、この人そんなこととも戦いながらあのドラマ作ったんだ…」とすごく圧倒されたというか、ちょっと尊敬したというか。
その時芸能界的にも苛烈な見方をされていたけど、それとこれは別個で考えていたから余計衝撃だったんだろうなぁ…「大変な人だ」と思ったのは覚えている。

というわけで、「HERO」はすごく特別な作品。このときはまっったくもって「キム○クファン」とは遠い場所にいた。ただ「久利生検事」が好きだった。
こういうひと、今でも多いんじゃないだろうか。「周りの役者がよかったんだ」という方はいても(笑)
TSUTAY○でレンタル中だったりすると、なんとなーく嬉しくなるんですよね。なんでだろう?

あ、ちなみに私は未だに「long vacation」部分的にしか見てません(笑)
何故なんだ…多分、脚本の方の人物造型(特に女性)があまり好きではないのでは、と勝手に思っている次第です。そのうち!と思うのですが、TSUTAY○にあると思うと…(笑)