紗がかかったイメージの中に抑制された色、表情、動きを纏う人。
静謐ではあるけれど、黙しているわけではないのは、
服の質感や彼の人の表情が雄弁に語ってくるから。

斎戒。
着ている服のどれもが、少しずつ光沢を放ち、曲線を描きながら彼に吸いついている。
妄想じみた解釈はどこまでもできるけど、
それでも、彼の生きる世界は今・ここに在る地平と地続きではなさそうだ。
強力に惹き付けながら、凡夫を寄せ付けないとでも言ったらいいのか。

まっすぐとこちらを見つめる表情は間違いなく、
そこにあったはずの空気や物質を通り抜け、こちらを射ぬく。


服は、カラダの表面を覆う。
それはその人を沈黙させてしまうのではなく、
むしろその人自体を表明してしまうもの。

その蜜月たるチカラを共鳴させるには、服と人との対話が必至。
そんなことも思わせてくれた。


 …なんか、語るに落ちるを地でいく感じ(´Α`)
 時間がないので思い出したらまた書くze~!
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十五夜お月さまの下を歩きながら思ったこと。
 
  木村さんが今回身につけてた黒。
  墨の黒、黒百合の花弁の黒。
  
   その重さ軽さと手触りが、少しずつの表情の濃淡とともに。

  それこそ、闇の中で月光に明かされた仏像のようでもありましたとさ。
                
                  (HTさまと狸師匠のヘンタイ談議を見てv)

コメント

HT
2011年9月11日20:19

やほ!
早速読ませていただきやした~エヘヘ(キモい)

>まっすぐとこちらを見つめる表情は間違いなく、
>そこにあったはずの空気や物質を通り抜け、こちらを射ぬく。

これ、わかる。
レンズを見てるんだけど見てないっていうか。
焦点が無限の遠くに広がりながら自分のほうへ焦点が合ってるような錯覚を抱くよね。
以前わっつでそんなようなことを語ってた記憶がある。
レンズを見ながらその向こうの、受け取る人たちを想像して撮られてる、みたいな。

キムラは服と対話してるよね!
どんな風に着てほしいか。どうやったら一番魅力的に見えるか。
全てがコミュニケーションなんだろうな~・・・。

また時間があったら続きを書いてね(人´∀`)待ってるぜ!

konynon
2011年9月13日2:27

>HTさま

 毎度のことながら、お返事遅れてすみませぬ;

 写真の中の木村さんは、こっちを向いているのに「カメラ目線」じゃない気が。
 「こちら」をイメージしているのなら納得だけど、
  それでこれだけ惹きつけてきたというのもある意味凄くヘンだ(笑)
 児嶋さんがHEROのときにおっしゃってたこととも通じるところがあると思います。

   続き、思い出したから↑に書きました。
   むっちゃくちゃ微々だけどもw