Spring out

2011年4月22日 memo
Spring out
Spring out
Spring out
「いそがしい~!」などと言っているさなか、ぽかんとできた暇な昼。
近くに市の緑地があるのを思い出し、
自転車でふらっと行ってきました。

さほど混みあった場所なわけではないはずなのに、
緑があると不思議と静か。
香りとにおいと、音と光が溶け合って、
そして丁度今、春と夏を混ぜ合わせるパレットになっていた。

銀河に散らばる星のように群生するハナニラ
 (しかしにおいは強烈だ)、
強さを増してきた光を跳ね返すほどに硬さを帯びはじめた木立、
タンポポ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ…

まだやわらかい嬌声のするほうでは、幼稚園児がお散歩休憩で花と戯れている。
組別にピンク、黄色、白と帽子が芝生の上に揺れている様子は、
歩道の脇に植えられたチューリップと似ていて。

花房の重みのままに枝ごと落ちた八重桜と遊ぶ猫。
我関せずの鳩一味。
蜂も、人も。


春は気持ちがざわざわとむず痒くなる季節でもある。
その瞬間の、心を打つ美しさをためらいもなく脱ぎ捨てて、そして…


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