突風の影響で、今日の夜空は雲ひとつない。

大宇宙の映画を観たせいか、すうっと爪先が持ち上がるように空を見る。


流れ星が降ってくるのは、天体の必然だ。
地面にめり込んだ跡はいつまでも地球を刻む。

そして、その重力とは反対方向のベクトルで人は彼方へ想いを馳せる。

 届かないからなのか、いつもそこにあるからか。
 ヒトはこれまで縫いとってきた物語と同じだけの星。
 
 いつかその物語がどこかの星にコツンと当たって、地球へ還ってくるかもしれない。
 
 その旅路が幾億光年かかったとして、そのとき地球はどんな姿をしてるんだろ。
 まだ青さを湛えて輝いているんだろうか。

 たまにはこういう夜もあっていいよね(笑)
 

コメント

HT
2010年12月4日20:41

じーっと星空を見ていると見上げてるのか落下しつつあるのかわからなくなります(笑)
上下左右の感覚さえ不確かになってしまうあの広がりはきれいでもあり怖くもあり。

konynon
2010年12月4日22:02

>HTさま

 小学生の雪の日に、降ってくる雪のその先をずーーーっと見つめていると、
 ある瞬間にあたかも自分が空へ吊られていくような感覚を覚えたこと、今でも覚えています。

 私の田舎は文字通り田舎なので、少し山に登れば「満天の星」が降ってきたもんです。
 ちっぽけな存在ごと掬われてしまいそうで怖いのに、圧倒されて動けない。
 それが純粋に魅了されるということの、ある極点ではないでしょうか(笑)