色々と夜空づいてる昨今、久しぶりにこの本を読んでみた。


不思議な世界。

地球で作用する原理などまるでお構いなしに、当たり前のように宇宙的に披かれ、慇懃に結ばれる短編たち。

宮沢賢治や、漫画だと「アタゴオル」に近いかな。


意味不明っぽい題は、この本のなかに収録されている「彗星倶楽部」から。

粗筋は「ある星で彗星を発生させる実験を試みた研究グループが忽然と消えた事件に関する刑事と研究者の問答」なのですが、割と硬質なのにふわふわしていて、結局のオチは付いてるのだけど、それはこちらの納得とは無縁の次元に在る。

「彗星」の含意するところは多層的で、あれこれ詮索することすらままならない…


タルホが見つけた「星」は、きらきら瞬く五角形でもダビデでも、人工衛星の映し出す球体でもなくて、きっとガラスの金平糖を鋭角の多面体にしたような、しゅんしゅん動く生命の塊なのかも。

当たることもあれば、生成することもでき、かんたんに姿をかえる星。
観測しようとしても、およそすべてを掌握することはできないのだから。


今日は理解することだけがわかることではなく、感じることを導にしてもいいのだと思いたかったのかな。


「わからないこと」を楽しみたいと思ってしまったら、タルホを読んでみては。
「???」と感じることは多々ありますが、とても綺麗な文章で具に綴ってあります。

ちなみに、稲垣足穂氏は野性爆弾のくぅちゃんにちょっと似てますv


…本日はシャンディー・ガフをやりながらのたくらお送りしました…
折角素面で書こうと思ってたのに…(´ε`*) (ホントかよ)


コメント

HT
2010年4月11日21:56

アタゴオル知ってるの?世代的に・・・ってのは違うか(笑)
ヒデヨシのいい加減さが好き。
ヒデヨシみたいなオバ→ヒデヨシみたいな婆になりたい。
人生楽しそう♪
でも周りは超迷惑だねw

konynon
2010年4月12日17:50

>HTさま

アタゴオルは小中の図書館で読みました。
ひとつひとつの話の筋なんて覚えてないのに、ヒデヨシたちが好きで羨ましくて、あの不思議な世界にトリップしていた記憶ばかりが残っています。

あのままだと確かに困りますけど、その欠片くらいいい加減でも楽しく過ごせそうですよね♪
今日は春祭~♪