真実と事実。記録と記憶。
2009年12月19日 memo
まぁ直近ではいろいろとゆゆしき事態になっておりますが。
天皇自身を直接表現することは未だになかなか憚られるもの。
この本では昭和天皇の発言を聞き書きしたある高官の遺物に端を発する。
昭和天皇は関東軍・大本営が猛進を続けていたとき、何を思っていたのか。
どうして中々積極的な発言によって収めようとしなかったのか。
教科書で見た錚々たる政治家や軍人のなかで、誰を信じ、どういう人物評価を行っていたのか。(これが結構ビシビシ言ってて面白い)
そして昭和天皇はどんな「人物」であったのか。
こんな人がほんの20年ほど前までこの国を生きていたのだ。
歴史の醍醐味は、縷々綿々と織り込まれた模様を観察するだけでなく、その模様の結実‐そして途中に立つ自分自身を否が応にも確認する作業にもあると思うのです。
「昭和天皇モノ」だと白眉なのがアレクサンドル・サクーロフの「太陽」かな。
とにかくイッセー尾形さんが凄い。評価なんて超えたところに在る人間「昭和天皇」になっていたと思う。肉迫しすぎて恐いけれど、必見でございます。
天皇自身を直接表現することは未だになかなか憚られるもの。
この本では昭和天皇の発言を聞き書きしたある高官の遺物に端を発する。
昭和天皇は関東軍・大本営が猛進を続けていたとき、何を思っていたのか。
どうして中々積極的な発言によって収めようとしなかったのか。
教科書で見た錚々たる政治家や軍人のなかで、誰を信じ、どういう人物評価を行っていたのか。(これが結構ビシビシ言ってて面白い)
そして昭和天皇はどんな「人物」であったのか。
こんな人がほんの20年ほど前までこの国を生きていたのだ。
歴史の醍醐味は、縷々綿々と織り込まれた模様を観察するだけでなく、その模様の結実‐そして途中に立つ自分自身を否が応にも確認する作業にもあると思うのです。
「昭和天皇モノ」だと白眉なのがアレクサンドル・サクーロフの「太陽」かな。
とにかくイッセー尾形さんが凄い。評価なんて超えたところに在る人間「昭和天皇」になっていたと思う。肉迫しすぎて恐いけれど、必見でございます。
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