Gould!

2008年10月28日 memo
mp3ウォークマンでは聞こうと思えない曲。
ディスクをコンポに飲み込ませて浸かりたい。

ひどく生々しくて(グールドのハミング音まで入っている)、聞いているうちにドキドキしてくる。自分のそこにあるちゃちなピアノ線をハンマーが叩いてくるようだ。

本当に曲が生きて輝いている。バッハが天上界で聞いていていたらさぞ喜んでいただろうな。曲とグールドの交歓をまのあたりにしてるようでもあり(お下品な!)、聖典めいた何かがつづられていくのを見せられているようでもある。

彼は録音演奏を貫いた。
そしてこの曲をもう一度CDにして発表していることくらいしか私は知らない。

どんなおんぼろのピアノであろうが、彼はきっとこの曲を輝かせることができたに違いない。

Gould!

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